※この記事は2021年6月16日に投稿されたものです
入り口入ってすぐ右
柱の横にひっそりとある4人がけのテーブル
それがいつも私たちの定位置
私がコーラで
君は烏龍茶
そしてLサイズのポテトを挟んで座る
悟られぬように考えを巡らす
あと何回 この無意味な時間が訪れるのだろうと
あと何回 街灯に照らされる道を歩くのだろうと
あと何回 また明日ねって言えるのだろうと
わかっているのだ
花占いのように
日めくりカレンダーのように
昨日よりも少なくなっていることを
ずっと前からわからないふりをしていることを
あと何回 一緒にあの街に行けるのだろう
あと何回 食べきれないポテトをシェアできるのだろう
あと何回 また明日も明後日も
指折り数える残された日々が
まだ両手で数えられないうちに
私は
あと何回
後悔のない選択ができるのだろう
入り口入ってすぐ右の
柱の横にひっそりとある4人がけのテーブルが
広いと感じる日はきっとすぐだから
私はまだ両手で数えられるこの日々が
後悔なんてないと思えるようにと
今日もまたいつも席に君と座る
悔いのない日々でありますようにと
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