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2,400名超えの参加が示すものは?健康軸で初開催のカンファレンスが“今”にこだわった理由

2021年12月1日-2日、iCAREではすべてのひとのウェルビーイングにつながる道筋を探るビジネスカンファレンス『Carely Sustainable Expo 2021』を開催し、2,400人以上の方にご参加いただきました。

今回は、このカンファレンスのキーマンであるマーケティングチームの3人に、開催の道筋から裏側まで話を聞きました。

小川剛史 (写真左) 
Sales&Marketing マーケティングブランディングユニット マネージャー

1986年広島県生まれ。
大学在学時から幅広い業種のデジタルマーケティングを手がける。(小売・食品・金融・医療etc)
現職では、企業の健康管理・健康経営についての情報発信を続けており、オンライン記事では月間12万人、ダウンロード資料は延べ2万社が閲覧している。

吉田和也 (写真中央)
Sales&Marketing マーケティング部長

慶應義塾大学文学部哲学科卒。外資系企業、国内上場企業、スタートアップ企業などでマーケティング、事業開発、コンサルティングを手掛けてきた。マーケティングブランディングユニットとマーケティングリードジェネレーションユニットからなるマーケティングチームを統括。

福田恵人 (写真右)
Sales&Marketing マーケティングリードジェネレーションユニット マネージャー

上智大学経済学部経営学科卒。WEBを中心としたマーケティングが専門領域。WEB制作、デザイン、運用型広告、イベント、WEBセミナーの施策立案、実行を手掛ける。
趣味はDTM(作曲)、将棋、野球。

聞き手:溝呂木

事業成長や世の中のトレンドから今がベストタイミングだと感じた

溝呂木
このカンファレンスの構想はいつからありましたか?

吉田
僕は6月に入社したのですが、元々入社する前からこの構想はありました。
CROの中野さんやマーケの2人(小川・福田)とも、「どうやったらもっとリード獲得が出来るか?」という議論がありました。これまでの自分の経験からも、BtoBビジネスでこういった大きいカンファレンスをやると色んな波及効果があり、ブランディングやリード獲得にもつながるというのは知っていたので、iCAREでもやりたいと思っていました。

もう少しニュートラルに内外環境を見ると、世の中のトレンドやイシューが働くひとの健康と重なるところが多く、今回やった健康経営のカンファレンスの内容が今まさに求められているなと感じました。これはCarelyのソリューションそのものでもありますね。

実際に開催してみて、宮田さんや小室さんの基調講演を筆頭として、「健康経営に関してヒントを得られた」という声が反響としてあり、開催して非常に良かったと感じています。

溝呂木
これまで、こういった大きいカンファレンスの開催経験はあったんですか?

吉田
外資系のERP企業にいたのですが、その企業もこういったカンファレンスで市場を作っていったんですよ。当時の若い私はそこで経験を積みました。当時はオンラインではなくリアルの時代だったので、精神的にも肉体的にも限界まで追い詰められ、結構大変でした(笑)

そのカンファレンスは毎年開催し、どんどん規模が大きくなり、一番大きい時で数万人の動員でした。先述した、世の中のニーズと今までの自分の経験を照らし合わせ、数年後に十倍規模に事業を成長させるために今何が出来るかと考えた時、自然に「iCAREでは今やらなければ!」と思い立ちました。点と点が繋がりましたね。

溝呂木
開催にあたり、どういった層をターゲットにしましたか?

吉田
弊社の方向性として、今後事業拡大をするうえでもより規模の大きい企業での導入にフォーカスしており、決裁するマネジメント層に訴求しなければ攻略が出来ません。今回のカンファレンスのコアターゲットという意味では、明確にマネジメント層の方々に響かせたかった。そのために、その層の方達に響くスピーカーの方をお呼びしました。

社会的なテーマとしてSDGsやESG、もちろん健康経営は言わずもがなですが、DXや産業保健、そういったテーマは議論を通して決まっていき、テーマごとに著名で影響力のある方に登壇を依頼していきました。

福田
ちょっと話がそれるのですが、サイバーエージェントの曽山さんは僕の繋がりで、僕から声をかけました。元々曽山さんと初めて会ったのはサイバーエージェント社での新卒最終面接でした。そのことを曽山さんが覚えててくれていた。

最終面接でお会いした曽山さんに、当時の僕はお見送りにされました。今回お呼びし、挨拶をした際に「4年前の最終面接でお会いしたのですが覚えてますか?」と聞きに行きました。そうしたら、「覚えてるよ」と。

「当時のサイバーエージェント社ではなく、福田くんにはより合う会社があると思ったから、あの時はお見送りにした」という話をしていただけて、だから今自分はここにいる、というのは結果的にベストな選択で、当時の曽山さんにも、今この話をしてくれたことにも感謝です。

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市場における第一人者として最初に実施したかった

溝呂木
そんな繋がりがあったんですね…!鳥肌が立ちました。

そんな中、弊社のメンバーも結構登壇していたという印象ですが、狙いは何だったのでしょうか?

吉田
一般的に、こういったBtoBのマーケティング施策として大規模イベントを開催する時、製品を作っているベンダーが製品の未来を示すというのはよくやります。それにより自社のリード獲得に繋がる経験も持っていたので、自社のコアメンバーに登壇してもらうことは当たり前と考えていました。

ただ、それだけでは押し売りのようになってしまいますし、「世の中の課題に応えるぞ」という意気込みも薄れてしまうので、外部の有識者と自社のメンバーをいい塩梅でミックスしました。その中で、誰がスピーカーに適任か?と言ったら、まずは5名のCxOが思いつき、市場と自社のニーズをよく分かっているCSからも登壇してほしく、コミュニティプランナーでもあるCS駒居さんにお願いしました。

後日談ですが、駒居さんにはプレッシャーをかけてしまったのと、マーケチームもドタバタしていたので事前に上手く説明が出来ず、少しご迷惑をかけてしまったので、この場を借りて謝ります、ごめんなさい。素敵な登壇をありがとうございました!

小川
実は2019年の年末時点で、産業保健職向けにカンファレンス開催しようとしていました。翌年の2020年にオリンピックが控えており、それならオリンピックが終わった後の9、10月あたりにオフラインでやろうかという話もあり、会場も見に行ったりしていました。その直後に、コロナです。全部吹っ飛びました。開催するにはとてもいいタイミングだと思っていたので正直悔しかったです。

そこから盛り返して今回実施したのも、やっぱりどこかのタイミングで市場でのポジションを取らなければいけないと感じていましたし、吉田さんも話してた通り、Carelyを導入するにあたっての「決裁するマネジメント層」を攻略しないといけないと感じており、一番最初にこういったカンファレンスをやったところがポジションを取れるのであれば、やってしまおう!という流れでした。これは結果的に大成功でしたね。手応えも大きいです。

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人の掛け合いの中で生まれてくる、イノベーティブな部分を感じた

溝呂木
今回実施するにあたって、ライブでの生中継にこだわった理由はなぜでしょうか?

吉田
このカンファレンスのコンセプトに、「働くひと・組織・社会が健康になる好循環」とありますよね。従業員と会社と関係性を見直すというメッセージなので、講師と視聴者もインタラクティブな形が良いと考えていました。

加えて、配信クオリティを担保するうえで統一感が欲しかったので、オンライン配信ではあるものの、講師の方には実際の配信会場に来ていただきました。どうしても物理的な距離で来て頂くことが難しい方もいらっしゃいましたが、質疑応答をやるためにはライブでしか出来ないという理由もあり、ここはとてもこだわりましたね。

溝呂木
なるほど。質疑応答の中で、特に印象に残ったコメントはありますか?

吉田
健康経営周辺のマクロトレンドや具体的な取り組み事例が参考になったという声が多く、組織のあり方や従業員の健康を考える貴重な機会になったようでした。日清食品ホールディングス様の「しちゃってた予防」、サイボウズ様の「すこやか視点」など、実際にどういったことをやっているのかというお話は好評でしたね。

その他にも、従業員の方々は仕事に直接関係ないことに取り組んでもらうのは嫌がる方が多く、どうやってそれを「出来る」モチベーションに変えたのかというお話が役立ったというのも印象的でした。他の企業のそういった話を聞く機会はなかなか無く、私自身も役に立ちました。

溝呂木
準備期間も含めてとても大変そうな印象だったのですが、実際どうでしたか?

福田
経験として、カンファレンスのようなものを動かしたことはあり、イメージはついていました。ただ、誰が今回やるのか、もしくはそこにどういった方々が関わってくるのかというところを自社で決めてやるというのは初めてで、完全に一から構築するというのは大変でした。その中でも、序盤で詰まったのはLPですね。コンセプトをどうするかを非常に悩みました。

デザイナーの青木さんも巻き込みつつ、チームメイトの松岡さんもかなり苦労してワイヤーを作りつつ、これまでのサービスページの見せ方とは変えながら、ブランディングの観点でこだわって作るというところは非常に時間をかけました。

その他も、イメージ動画の制作や、講師の方々や社内のメンバーへのリマインドも丁寧にやっていきました。それぞれのタスクが複雑で数も多い中、漏らさずに進めていくのはとても大変で、プロジェクト管理用のスプレッドシートのタブの数が大変な量になっていました。30ページは余裕で超えてましたね(笑)

そんな中でも大きなトラブルが発生することもなく、苦労した点はありつつも最終的には良い感じで着地し、上手くいったと思っています。あまりイレギュラーなことも起きませんでした。

吉田
LPと動画の話でいくと、私もやり始めた段階でアウトプットが明確に見えていた訳ではなく、最初にふわっとした概念だけが頭にありました。

制作過程でのデザイナーとの多数のやりとり、いわゆる「創造のプロセス」に醍醐味を感じましたね。外部の制作会社をはじめ、チームメイトとかのおかげなのですが、結果的には成果物にとても満足していて、「自分はこういうのが欲しかったんだな」というそのままの内容のものが結果的に出てきました。

これはこういった人と人の掛け合いの中で生まれてくる、漸進的なイノベーションに通じる部分だなと感じました。とても面白かったですね。

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世の中の課題に答え、チームとしての団結力も高まった

溝呂木
イノベーション…!面白いですね。今回のカンファレンスを通じて得たものは何ですか?

福田
健康管理システムというニッチな領域で、2400人以上を集めたのは大きいですね。結果的にリード獲得も出来ました。基調講演をして下さった宮田さん、小室さんからも「そんなに集まったのですか」という反応をいただきました。

もちろん目標として死守すべきところだったので予定通りではありますが、数字としてきちんと結果が残せましたね。それ以外でも、僕らから見ても講演内容のクオリティは高く、ためになる話ばかりで、今回の視聴者アンケートを見ていても大成功だと思います。

吉田
冒頭にも言った「今の世の中の課題に応える」という目的は果たせたと感じました。アンケートを見て改めて、やって良かったと思いました。

小川
副産物になりますが、チームとしての一体感は出ましたね。特に、マーケチームは僕と福田以外は一年以内に入社したメンバーばかりで、新たに入ってくれたメンバーが、一個のプロジェクトに対して「やったよ!」と手応えを感じられるのは大きいです。成功させたことももちろんすごい。

小川
宮崎さん(チームメンバー)から、カンファレンスをやるまでは自分のミッションがまだふわっとしていたが、このカンファレンスで講師の話を聞き、他のメンバーと関わっていく中でCarelyに対する理解が深まり、結果的に自分の普段の仕事にも良い影響が出たと聞きました。これは自分の中でもグッときました。他部署からどう見えてるかは客観的になりづらいのですが、それなりのポジティブな影響はあるのかなとも思っています。

溝呂木
一つの大きいものに向かうって大切ですよね。乗り越えた先に得るものがあるというか。

さて、今年大成功を納めたということは来年が待っていると思うのですが、来年も開催しますか?

小川
毎年やらなきゃいけないですね!(笑)

吉田
そうですね、毎年やります(笑)
「Carely Sustainable Expo」をブランド化させたいです。エンタメの世界で有名なコミックマーケットは毎年開催し、今や大変な経済効果を生み出していますが、そのBtoB版のようなものにしていきたいです。毎年やることに意味があり、だからこそ記憶に残り、「あ、今年もこの季節がやってきたぞ」と感じてもらえる。それがもうブランドなんです。健康管理システム市場で、僕らが市場をリードするというポジションが出来ると考えています。

小川
それに耐えうるというか、ただトレンドを追いかけてるだけにはしたくないですね。きちんと市場が求めるものを第一人者として提供していく。

ちょっとふざけた事を言うなら、メタバースはやりたいです!講師が3Dで登場するみたいな(笑)それと、今後もし時勢が許せば、またオフラインでもやりたいですね。

溝呂木
ありがとうございました!

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※上記写真は講師として登壇いただいた北都システム城内様からのお土産をもって撮影しました。城内様、ありがとうございます!

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※インタビューの際に、一時的にマスクを外して撮影を行なっておりますが、ヘルスケアカンパニーとして十分な感染対策を講じた上で実施しております。

文:採用人事 らびーこと溝呂木

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