シリーズE資金調達に寄せて/投資家からiCAREメンバーへのメッセージ
この度、株式会社iCARE(以下、iCARE)は資金調達を実施しました。リード投資家であり、初ラウンドから支援をいただいているインキュベイトファンド株式会社でiCARE社外取締役の和田圭祐氏より、iCAREに向けてレターをいただきました。その内容を公開します。
iCAREで働くみなさんへ
インキュベイトファンドの和田圭祐と申します。
はじめましての方も多いかと思いますが、iCAREの初めてのVCラウンド以来、サポートさせていただいております。
『働くひとの健康を世界中に創る』というPurposeのもと、"Carely"を通して企業で働く皆さんの健康管理業務に日々少なからず貢献できることに、私自身も応援団の一人として至上の使命感とやりがいを感じています。
iCAREで日々奮闘していただいている一人ひとりの皆さんに、応援と感謝の気持ちを伝えたく、拙い筆で慣れない文章を書いています。折角の機会なので、出会った頃の山田さんのエピソード、私の個人的な想い、これからのiCAREへの期待、について話をさせて下さい。
■出会った頃の山田さんのエピソード
私が山田さんと初めてお会いしたのは2015年の夏でした。当時のiCAREには、現在の主力サービスである"Carely"もまだなければ、今の皆さんのようなチーム/組織も存在しませんでした。
それどころか、当時のプロダクト(="Carely"の前身とも言える"Catchball")が社会や時代の需要に適合しきれていない現実に、苦悩を抱えていたのではないかと察しました。
しかしながら、産業医だった山田さんには、様々な医療現場を通じた原体験に裏打ちされた情熱が力強く燃えておりました。『働くひとの健康を世界中に創る』という使命は、当時のiCAREと山田さんにとって唯一にして最大の資産でした。今日に至るまで全く揺るぐことのない、iCAREにとっての原点であり、組織文化の土台となっていることと感じます。
「何を目指すべきなのか」「何をつくるべきなのか」という問いから始まり、やるべきこととできることを一つずつ積み重ね、共感してくれる仲間が、一人、また一人、と参画してくれることで、一歩ずつ前進して来ることができました。
ご承知の通り目指している理想は遠大で、まだまだ道の途上ではありますが、多くの心強い仲間や応援団の皆さんと一緒にこれからも続く挑戦を、楽しみながら応援していきます。
■私の個人的な想い
私の父は、定年を迎えることなく50代半ばで亡くなりました。
ずっと健康だった(と思っていた)のですが、ある日唐突に末期癌を宣告されました。
本人の不摂生やストレスに起因していたのでしょうが、発見された時点で、もはや手遅れで根治の可能性はほぼないと言われました。こうした不幸は、特段珍しい話ではないのでしょう。しかしそれでも残された家族は辛い思いをします。私自身も「もし普段から健康に対する意識が違っていたら」「もっと早く発見できていたら」と悔やまれてなりませんでした。そしてこの思いから、健康に対する社会の意識がもっと変われば、違う未来もあり得るのではないか、避けられる悲劇もあるのではないか、という願望が胸に刻まれた気がします。
インキュベイトファンドや支援先企業で一緒に働く仲間が増える中で、体調不良の報告を受けることも少なからず存在します。しっかり回復してもらえるよう祈るばかりですが、もし健康上の事情で続けられなくなったとしたら、という不安がよぎります。
私にとって、iCAREの皆さんが"Carely"を通じて実現しようとしている価値と世界観は、心の底から応援したい挑戦です。山田さんと出会えたこと、iCARE社を応援できていること、皆さんと挑戦できていること、全てにとても感謝しています。
■これからのiCAREへの期待
500社の導入企業さまとその従業員さまにご利用いただいている事実は、言うまでもありませんが、大きな期待と責任を背負っていることを意味します。『働くひとの健康を世界中に創る』というPurposeを仰ぎみれば、提供すべき顧客も解決すべき課題もまだまだ多く残っています。
これからも"Carely"の永続的な進化、そして、新たな取組への挑戦にも大きく期待しています。
また一方で、事業成長に伴って、加速度的に大きくなる社会的責任を強く自覚し、iCARE社自身も進化していかなければなりません。社会からの要請や期待が今後大きくなることを見据えて、現状に甘んじて満足することなく、企業体としての総合力を先んじて高めていく必要があります。
まずは、"Carely"を提供する我々だからこそ、皆さん一人ひとりが、ひいては、iCAREという組織全体が、健康で健全な状態を保ち続けるべく、率先してロールモデルとなりえる存在を目指していただきたいです。
幸いなことに、iCAREには明確なPurposeと快活なCultureが醸成されています。
これまでと同様、皆さん一人ひとりが、それぞれのやりがいを追求し、それぞれの個性と能力を発揮し、自分にフタをせず、仲間への愛をふりまき、家族に誇れる会社をつくっていきましょう。
以上、長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
和田 圭祐
インキュベイトファンド株式会社:https://incubatefund.com/
iCARE採用情報
シリーズEを迎えたiCAREでは積極的に採用活動を実施しています。
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