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働くひとの健康を創る3つのケア

※この記事は2018年12月17日に投稿されたものです

iCAREの山田です。

今日は、働くひとの健康を創るために必要な3つのケアについて話ししましょう。

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みなさんは、よく「予防と治療」という考え方でヘルスケアの問題を耳にしませんか?

実はこの考え方では最近の健康へのアプローチには合わなくなってきています。


理由は3つ。

① 時代とともに健康を損なう対象疾病が変わってきたこと

② 多彩な病気の状態へのアプローチが大切になってきたこと

③ テクノロジーが進化して対応できるようになってきたこと


① 時代とともに健康を損なう対象疾病が変わってきたこと

これは、それこそ治すか、治らないのかといった病気が対象だったときには予防と治療という考え方は良かったのでしょう。例えば、感染症や心筋梗塞、脳卒中といった病気です。確かに予防という概念は当てはまりますし、有名な一次予防、二次予防、三次予防という考え方も素晴らしいものになります。ところがその手前にある高血圧や糖尿病といった病気はどうでしょうか。これらを治療するものは、薬物療法だけでなく、食事や運動といった「治療」でもあり「予防」でもあるものなのです。

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② 多彩な病気の状態へのアプローチが大切になってきたこと

予防と治療は、ゼロイチの考え方です。しかし、慢性期の病気を中心に、特に働くひとの病気はゼロイチではなく、グラデーションで存在します。ちょっと不調だったり、ちょっと気分が下がっていたり。そのような状態に対して「予防と治療」という考え方はあまりにも大雑把過ぎて意味がないのです。もっと細かく、でも細かすぎない考え方で健康づくりを考えないといけません。


③ テクノロジーが進化して対応できるようになってきたこと

実はこれが「予防と治療」という概念を覆していると言って良いでしょう。医療技術が進歩して病気が発生する前にアプローチ出来るようになった。遠隔医療やIoTデバイス、スマートフォンを使ったアプリ治療など今までは考えられなかったアプローチ方法が生まれています。これによって病院に行かなくてもコンディションがセンシング(可視化)され、分析、そして解決策を提示することが出来きます。医療機関だけで病気を改善する時代は終わったのです。

それでは「予防と治療」というい二元論ではなく、どのように考えるのが良いのでしょうか。

iCAREでは、3つのケアがあると昔から言い続けています。

1.カンパニーケア(Company Care)

2.セルフケア(Self Care)

3.メディカルケア(Medical Care)

なんだ、あまり変わっていないじゃないか?と思われるかもしれません。

この3つの切り方は、「健康を創る場」 で働くひとの健康づくりにアプローチしている考え方なのです。そう考えると健康を創る特徴が反映されてサービス設計がしやすくなります。

メディカルケアは、その名の通り医療機関を中心とした場で健康を創るCareのことを言っています。例えば、病気で残念ながら休職になってしまった労働者は、多くのケースで医療機関で「治療」を受けるわけです。

次に、セルフケアは、自分自身が能動的に健康を勝ち取りにいくCareのことを言います。多くのヘルスケアサービスは、これに分類されます。例えば、アプリを使って歩数を増やす、鍼灸整骨院、リラクゼーションのお店などなどきりがありません。完全な市場原理で成り立つCareです。

そして最後が、カンパニーケアです。
カンパニーケアは、労働者が働いている環境で健康を創るCareのことです。もちろん一時的に不健康になった労働者を健康的にするものも、休職から復職に至る労働者も、いま健康的な労働者がより健康を維持するCareがその良い例です。これらは日本の場合、法律で決められたルールがあり、企業はそのルールに従うことが求められます。労働者に対して強制力が働くCareとも言えます。

この3つで考えるとどれも大切なCareなのですが、最も上流にあって本質的な予防がカンパニーケアなのです。労働者の環境が健康づくりに不十分な場合、セルフケアやメディカルケアがいくら整備されていても無駄なのです。長時間労働が蔓延している職場において、セルフケアをいくら教えても意味がありません。

一方で、カンパニーケアの限界は、その強制力でもあり、受動的な性質です。セルフケアとメディカルケアは、労働者の能動的な性質からとても効率的な動きをします。もちろん理想は健康を創るという意味で、能動的になることですが、そんなことが出来たら世の中から病気がなくなっているはずです。


だからiCAREは、この最も上流にあるカンパニーケアこそが1番重要であり、その煩雑で複雑なカンパニーケア業務 = 健康管理業務を効果的に効率的に提供し、日々進化させています。

ひとやシステムだけでなく、シゴトも提供することで人事労務の負担を減らして、カンパニーケアがより簡単に実現できる世界を作ろうとしています。

iCAREは、このカンパニーケアにおいてNo. 1 になる自信がありますし、ならないといけないと信じています。日本にいる労働者6000万人の健康インフラになっていきます。

カンパニーケア、セルフケア、メディカルケアと一連の流れがシームレスに提供されることが最終形になることは間違いありません。


様々なIoTデバイスやリアルな健康グッズ、店舗と繋がってセルフケアを促していく。もちろんその中にはメディカルケアが必要な労働者もいる。パーソナルなデータをもとに最適な情報を最適なタイミングで提供することが不可欠となります。

これらのパーソナルなデータや最適なタイミングは、まさにカンパニーケアの業務の中で、作られているわけです。健康診断結果やストレスチェック結果、労働時間、人事情報(業務内容・異動・昇格等)、健康相談結果といったパーソナルなデータを判断しながら、セルフケアやメディカルケアを提案する姿が、今まで健康に興味のなかった労働者へアプローチ出来る方法だと確信しています。

繰り返しになりますが、だからこそiCAREはカンパニーケアに注力することが1番大事だとを言い続けているのです。

iCAREは、カンパニーケアのナンバーワンになります。

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