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※この記事は2020年2月3日に投稿されたものです
胸が張り裂けそうな痛みという言葉を考えた人は天才だと思う。
張り裂ける経験なんてしたことがないのに、どうしてそんな言葉を生み出せたのだろう。
その言葉はまるで今の私のために作られたのかもと思うくらい、痛みを感じてしまう。
Twitterのタイムラインをスクロールする指が止まる。
指を止めたのは何気ない、日常の写真。
でも私にはわかる。これが幸せだってことが。
みなければいいのに。
ブロックすればいいのに。
ブロックをしたら、2度と会えない気がしているから。
先に進む勇気のない私は、1年たった今も君の笑顔を追いかけてしまう。
いいねをすれば、またあの頃に戻れるような気がするから。
そんなことはなく、今日も君の笑顔をスワイプして消す。
君にとっての私は過去なのに、私にとっての君はまだ現在で、私だけがあの時から一歩も前に進めていない。
みなければいいのに。
ブロックすればいいのに。
友達の声が私の背中を押す。
好きでした、と過去形にすれば一歩踏み出せると、今日も私に教えてくれた。
張り裂けそうな痛みも、締め付けられそうな苦しみも、もう過去のもの。
だから私は今日、フォローを1人減らした。
新しい出会いがありますように。
そんな願いを込めて。