年の瀬に、私はあなたに伝えたい。
※この記事は2019年12月30日に投稿されたものです
とある11月某日。
私は突然、胸の違和感を覚え、社内で倒れました。
あぁ、もしかしたら、私はこのまま死んでしまうんだろうか。。
やり残したことはたくさんあるかもしれないけれど、、、
家族会議もまだしてないけれど、、、
みんなに伝えたいこともまだまだたくさんあるけれど、、、
でも、悪くない人生だったな。。
つらいことはたくさんあったし、、、
でも、それ以上に楽しいこともたくさんあったし、、、
自分の思うように生きることができたかな。。。
などなど、いろいろなことが頭をよぎります。
すると、何やら声が聞こえてきました。
「あっこさん!あっこさん!聞こえますか!!大丈夫ですか!!!」
肩をどんどんどんッと勢いよく叩かれます。 ん、何事??
「脈なし!心臓マッサージ開始! いちッ、にッ、さんッ、しッ・・・・」
なんと、弊社のとっても頼りになるメディカルスタッフ(認定看護師)の佳子さんの声ではないですか!
そして、佳子さんが叫びます。
「そこのあなた!119番通報をお願いします!」
「あなたはAEDを持ってきてください!!」
その間も絶え間なく続く心臓マッサージ。。。
こんにちは。メディカルスタッフのわたなべです。
さてさて、皆さん、
急に人が倒れたら、あなたは助けることができますか。
というわけで、年の瀬となってしまいましたが、
先日iStudyで行われた「CPR講習会」についてお伝えします。
※CPRとは、心肺蘇生法のことで、胸の真ん中を押して血液を循環させ、脳や心臓に酸素を送り続けることです。
CPRは人が心肺停止で倒れた時に、どれだけ早く始められたかで、その後の生存や社会復帰できる確率が大きく違ってきます。
まずは、ファシリテーターの樽見さんから詳しく説明を受けました。
興味津々 真剣に話を聞くiCARE社員たち。
当日は、メディカルスタッフの皆で寸劇(冒頭の倒れたシーンは私の妄想入りの寸劇の一部です)を行い、
倒れてから素早く心臓マッサージを始め、また周囲の協力を得ながら、AEDを使用し蘇生するまでを実演しました。
そして、今回のメイン企画は、
「ペットボトルで覚える心肺蘇生講習」
一般社団法人FastAid様考案による空のペットボトルを使用し、心臓マッサージの訓練を皆で体験するというもの。
胸を押すのに必要な力は、空のペットボトルを押す力とほとんど同じなんだそうです。
身近なものを使って訓練できることは、とても簡単で覚えやすい方法ですよね。
2人1組となり、空のペットボトルを使用し、実際に心臓マッサージを行いました。
救急車が到着するまでの平均時間は8.5分と言われています。
その間、休むことなく2人(一人4分間)で心臓マッサージを続けます。
(1分間に約110回のリズムを目指します)
一人がペットボトルを抑え、もう一人が心肺蘇生を行います。
一定のリズムで、肘を曲げずに垂直に押します。
想像以上に時間が長く感じたり、4分間行うと腕も疲れてきてしまいます。
疲れてくると、胸を押す力も弱くなってしまうので、別な人と交代し協力しながら行うことも重要なこととなります。
こうして体験することで、どのくらいのリズム、強さで押せばよいのかや、実際の大変さがわかります。
その後、事業提携しているPHILIPS様からお借りしたAEDの使用についても説明を行われました。
(PHILIPS様、ありがとうございます)
さぁ、この訓練を受けたiCARE社員は、倒れている人を発見したら、
必ずや我先にと行動してくれるでしょう。
じつに素晴らしいことですね!!!
ちなみに、iCAREの近所でAEDが設置されている場所の確認や、避難場所までのルート確認も、実際に出向いて、社員全員が行なっています。
2019年は災害が多い年でもありました。
いつどこで、何が起きるかわからない。
そんな時代だからこそ、人を助ける方法や災害への備えは十分すぎるくらい行っておくべきですね。
いつものごとく、まとまりのない文章となってしまいましたが、
年の瀬に、私はあなたに伝えたい。
『心肺停止の人がいたら、一刻も早く心臓マッサージを始めること』
最後に。
2019年ありがとう。
そして2020年はどんな年になるでしょう。
来年は、プライベートをがんばりたいと思う今日このごろの私です。
では、みなさま、良いお年をお迎えください。
頼りになるiCARE社員たちだよ!
おわり。