ITヘルスケア学会に行ってきました

※この記事は2018年6月14日に投稿されたものです

皆様こんにちは。メディカルスタッフ齋藤です。

6月2日、3日に神奈川県川崎市で開催されたITヘルスケア学会に行ってきました。

【ITヘルスケア学会とは?】

最近知った学会ですが、実は前身の「日本コンピュータ・サイエンス学会」として25年以上の歴史があるそうです。この間、コンピュータ技術や処理能力は格段に向上しました。CTやMRIといった画像診断や、電子カルテは当たり前になっています。そして現在は人工知能による本格的な医療・介護への適用に向けて、様々な検証が進められてきています。こういった技術を、医療の本質を見失うことなく推進していく、これが学会の使命になっているようです。(第12回ITヘルスケア学会HPより一部引用)

看護師の私は興味津々♪

学会のランチョンセミナーでは、若宮正子さんが登壇されました。

皆さん、この方をご存知ですか?82歳にしてiPhoneアプリを制作、Appleがアメリカで開催した開発者イベントに登壇を果たし一躍有名になった方です。厚生労働省の「人生100年時代構想会議」有識者メンバーとして参加されています。年齢を全く感じさせないすごいバイタリティのある方です。

若宮さんのご講話で関心をひいたお話をご紹介します。

日本人口の4人に1人が65歳以上の高齢者です。ご自宅で生活する高齢者は、介護サービスや訪問看護を受けながら生活する方がいます。看護師はご自宅に伺い、病気の状態を看たり、薬を飲めているか確認しケアをしています。今このような現場では、様々なアプリや情報管理ツールの開発が活発になっていますが、現場はどうでしょうか・・・?

高齢者のお宅に機器を置いていっても、初期設定、トラブル対応、考えられる作業を挙げたら、現場の医療者に負担がかかり宝の持ち腐れになるのは間違いありません。若宮さんは、こういったことも課題と考え、看護のスペシャリストがエンジニアの知識を兼ね備えることの重要性を訴え、そして仕事をリタイアした高齢者の新しい活躍の場としてプログラミングの再教育をするというアイデアをお持ちでした。

若宮さんのご講話にとても感銘を受けました!私も同じように、看護のスペシャリストがエンジニアの知識を兼ね備えることはとても重要だと思っているからです。

そして、健康推進や病気の早期発見(母子手帳、学校検診、会社の健康診断、人間ドッグなど)→病気をした時(診療所や病院)→高齢になった時(在宅での介護)。一人ひとりのヘルスケアレコードが、しっかり管理されて必要なときに共有でき、最高のケアを提供する、これが最大の理想だな、と思っています。

働く私達がリタイアする◯十年後は、予防医療も含めて、理想な形になっているといいなぁと思います。


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